JAあづみ青壮年部や女性部、農政協議会、コープながのらが協力し、展開する「ふれあい農園」が11日、開園した。生産者と消費者が互いの立場を超えた交流を図ることを目的に始まり、30周年の節目を迎えた。コープながのによるとJAと連携した農業体験企画において30年間続く取り組みは稀で、全国でも先進事例になっているという。
2024年度は県内各地から10家族、26人が参加。安曇野市堀金烏川の約30アールの畑を活用し、11月まで隔週土曜日に活動する。同日、畑でオリエンテーションを実施。
帯刀洋亮青壮年部長は「作業を楽しみながら、一緒に頑張りましょう」と激励し、矢口美智子女性部長は「天候に負けず丈夫な野菜を育てて収穫祭には美味しい野菜を堪能しましょう」と呼びかけた。
参加者は、生産者である部員らに教わりながらカボチャやナス、スイカなど10品目ほどの苗を植えた。
ふれあい農園は、ほとんど農薬を使わず育てるのが特徴のひとつで、除草剤を使わない代わりに参加者全員で草取り作業を行うなど安全・安心な農産物作りにこだわっている。年間を通して20品目以上を育てる。
家族4人で参加した松本市の藤森康弘さん(32)は「こどもたちにもいい経験になる場。土に触れ、収穫の喜びを感じてくれたら嬉しい。こんな機会はそうそうないのでありがたい」と話した。
24年8月には収穫した野菜を使ったバーベキューのほか、25年3月には冬の交流会などを行う予定だ。