箕輪町にあるJA上伊那の旧東箕輪支所が地元農家により複合交流施設「信州箕輪もみじ湖夢の里」として生まれ変わった。上伊那産牛肉を堪能できるレストランのほか、イベントスペースや生活用品の販売コーナー、新規就農支援センターを設置。農業や地域の活性化を目指す新たな拠点となり利用される。5月3日、オープン記念式典が開かれ、JA役職員や町職員など来賓40人が出席した。
運営は同町の酪農家で飼料や有機堆肥も生産する根橋英夫さんが営む有限会社「グリーンランド信州」。農業を基軸にした地域づくりを模索していく中で、鉄骨造り2階建ての同支所を取得し整備した。
1階には「黒毛牛レストラン愛す工房」をオープン。乳牛と和牛の交雑種の肉を使いしゃぶしゃぶやすき焼きを提供し、地産地消や消費拡大を狙う。イベントスペースはカラオケや休憩所として活用。新規就農支援センターは、県の新規就農里親制度に沿い畜産や野菜、花き、果樹などが学べる体制を確立していく。
記念式典ではオープンを祝してテープカットや鏡開きが行われた。根橋さんは「地域の夢と希望、私の願いが込めれられた施設。ここを拠点としていつまでも楽しく明るく生活できるようになれば」と話した。同JAの西村篝組合長は「新規就農者支援も含めてこの施設が発展し地域の拠り所として活躍することを願う」と期待した。