初めての田植えに大はしゃぎ 40年続く伝統行事

JAあづみ
目印に沿って丁寧に田植えする児童ら
目印に沿って丁寧に田植えする児童ら

安曇野市立豊科東小学校5年生34人は16日、同校近くの6アールの田んぼで田植えを体験した。JA理事やJA職員、安曇野市農業委員ら13人が手ほどき。児童は慣れない体験に苦戦しながらも「コシヒカリ」の苗を手で植え、農家の苦労を感じた。
同JAが展開するあぐりスクールサポート事業の一環で、育苗した苗を無償で提供している。
児童は横一列に並び、苗の束から3本ずつつまんで目印に沿って植え付けた。初めて体験する泥の感触に「冷たいけど思ったより楽しい」などと全身泥だらけになりながらも大はしゃぎ。苗が無くなるとあぜにいた農家やJA職員らに追加の苗を投げてもらっていた。
米作り体験は40年以上続く伝統行事。水管理は児童が行い、9月中旬頃手刈りしてはぜ掛けをする。11月にはPTAも交えて「収穫祭」を開き、新米を味わう予定だ。保護者への新米の販売も行っていて、品質の高さから毎年完売するほど好評だという。
長澤諒教諭は「これだけの方々が子供たちの田植えに関わっていただけるのはありがたい。農家の苦労を肌で感じ、食全般に対して感謝の気持ちを強くしてほしい」と話した。
上川手地区の堀内宏和理事は「農業に関心を持ち、食を大切にするきっかけになれば」と述べた。

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