JA上伊那と同JA花き部会は管内5市町村と連携し、今年度も花育事業に取り組んでいる。上伊那地域が日本一の生産量を誇るアルストロメリアの花束や教材を管内の小学生へ贈る。5月8日には、伊那市の伊那東小学校で贈呈式が行われ、児童たちは地元で栽培されている花について学びを深めた。
花育事業は上伊那地域で盛んな花き栽培を学び花に親しみを持つことで、子どもたちの情緒を育み、心を豊かにすることが狙い。アルストロメリアの花束を全クラスに届けるほか、地域の産業を学ぶ3年生には教材として同部会青年部が作成したDVDを配布する。5月末までに、今年度同事業を初めて取り入れた駒ケ根市を含める5市町村の全28小学校346クラスに花束(1束10本)を贈る。
伊那東小学校の贈呈式には、JAの西村篝組合長や花き部会の吉澤昭夫部会長、白鳥孝市長らが訪れ、3年生の代表児童3人に花束を手渡した。
花束を受け取った代表児童は「お花を教室に飾るとクラスが明るくなり、とても元気をもらえる。大切に育てていきたい」と感謝を伝えた。
贈呈式のあとには早速、3年菊組で贈呈された花束や教材を使った花育の授業が行われた。児童らは花の栽培方法や流通、長持ちする飾り方などを学習。上伊那で数多く生産されているアルストロメリアを中心に、花に親しみ学びを深めた。
吉澤部会長は「授業を通して、生産者の大変さや喜びを感じてもらえたらうれしい。子どもたちには、きれいな花を飾って心豊かに育ってもらいたい」と期待した。