JA信州諏訪管内の小学5年生が5月、稲作体験の一環で代かきを行った。体験を支援する関係者やJA信州諏訪の役職員らが見守るなか、児童は一面に水が張られた田んぼへ。土と触れ合い、元気いっぱいに稲作体験のスタートを切った。
岡谷市の長地小学校5年生78人は5月9日、同校近くの田んぼ(約3.5アール)で行った。毎年支援する高木元一郎さんと、JA岡谷支所の浜純二統括所長ら役職員5人が出席。高木さんは「代かきは水と土をよく混ぜて、田んぼから水が漏れないようにし、田植えの時に稲を植えやすくする大事な作業」と説明。児童は熱心に耳を傾けていた。
最初は恐る恐る田んぼに入った子も、終盤は慣れてきたようすでかけっこをするなど、目一杯楽しんでいた。
5年2組の矢澤穂香さん(10)は「土の感触が最初は嫌だったけど、だんだん気持ちよくなって楽しかった」と笑顔を浮かべた。
茅野市の金沢小学校5年生22人は5月2日、同校近くの田んぼ(約10アール)で実施した。毎年支援する矢島喜久雄さんと、JA茅野中央支所の折井康彦統括所長ら職員2人が出席。児童は横一列になって手をつないだ後、土を踏み込み、水とよく混ぜ合わせた。
名取蒼生くん(10)は「田んぼの中でかけっこできて面白かった」、北原尚俊くん(10)は「頑張って育てておいしいお米をつくりたい」と瞳を輝かせた。
JAは今年度、茅野市の湖東小学校、岡谷市の岡谷田中小学校、諏訪市の四賀小学校・城南小学校・豊田小学校の稲作体験も支援する。