信州諏訪のセルリーお待たせ 父から栽培を受け継ぐ茅野市の矢嶋貴紀さんが初出荷

JA信州諏訪
セルリーの出荷作業を行う矢嶋貴紀さん(左)家族
セルリーの出荷作業を行う矢嶋貴紀さん(左)家族

JA信州諏訪の主力農産物「セルリー」の出荷が5月10日、茅野市で始まった。矢嶋貴紀さん(40)家族が、加温ハウス作型のセルリー120ケース(1ケース10キロ換算)を茅野市JA玉宮集荷所に出荷。管内の生産者43戸の出荷が続々と始まり、11月中・下旬まで全国各地に届けられる。
矢嶋さんは2013年に就農。2024年、父敦郎さん(72)から受け継ぎ、主体で生産することになった。
この日出荷したのは、1月上旬から育苗し、3月4日にハウスへ定植したセルリーだ。矢嶋さん家族は、午前3時から作業を開始。セルリーの株元を切り、外葉を取り除いて整えてから土をていねいに洗い落とし、袋に入れた後、重さをはかって箱詰めを行った。
貴紀さんは「父のように安全安心で立派なセルリーを栽培していきたい」と抱負を語った。また、敦郎さんは「例年通り、みずみずしくてやわらかく、上等な仕上がり。ぜひ地元の方にも食べてもらいたい」と話した。
同JA管内は夏場、国内に流通するセルリーの約9割を出荷する日本一の産地。2024年度は11月中旬までに、71万5400ケースの出荷を目標に掲げている。

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