パセリ出荷会議 高温対策でより良いパセリを

JA上伊那
栽培ハウスで情報交換を行う生産者ら
栽培ハウスで情報交換を行う生産者ら

JA上伊那野菜部会は4月30日、南箕輪村の圃場でパセリ出荷会議を開いた。本格化する出荷に向けて、生産状況や出荷要領などを確認した。
管内では今年、生産者4戸がハウスや露地合わせて64アールで栽培。需要が高まる長期連休やお盆、お彼岸を中心に、4月下旬から10月にかけて出荷する。今年は、3月に気温が低い日が続いたものの出荷への影響は少なく、品質・出荷量ともに例年通りとなっている。
出荷会議では出荷時の蒸れを防ぐため出荷当日にパセリの袋詰め作業を行うことや、これから迎える梅雨時期には特によく乾かしてから荷造りすることを確認。今後の栽培管理では、パセリは高温に弱く地温が30度以上になると土壌病害が発生しやすくなるため、収穫時に収穫量を調整することで地面への直射日光を防ぎ地温の上昇を抑えることや、ハウス内の遮光、十分に換気することを呼びかけた。
また今年から、課題となっている高温対策として3種類のマルチを使った試験栽培を実施。露地で黒、白、銀色のマルチを使ってパセリを栽培し、生育状況や品質への影響を確かめていく。
JA営農経済部園芸課の小出順誠野菜係長は「これからの栽培は夏場の高温をどう対策していくかが重要。お互いに情報交換しながらより良い栽培を目指していこう」と呼びかけた。

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