JA上伊那営農経済部米穀課は4月11日~26日にかけて管内7会場で麦の栽培指導会を開いた。JA担当指導員や上伊那農業農村支援センターの職員が生育状況や追肥について説明。23日、伊那市の同JA春富支所で開いた指導会には生産者28人が参加した。
管内の麦は2月中旬の気温が高めに経過したことから、幼穂形成期は平年よりも早かったが、3月以降は降雨により生育が足踏み状態となった。現在は気温も高めに経過しており、概ね平年並みの生育となっている。
追肥については管内では2回目となる。粒の肥大やタンパクの向上等、品質の向上に関わるため、生育状況を見ながら追肥の量を調節してほしいと説明した。また病害対策として、販売の大きな障害となる赤かび病について発生条件や防除のポイントについて説明し、徹底した防除を呼びかけた。
JAでは赤かび病の防除時期について、水稲の作業時期と重なる(5月20日頃)のため、個人で防除が難しい生産者に対しては取りまとめを行い委託する。また、防除の確認は収穫前に提出してもらう「栽培管理記録簿」にて行う。