ジュース用トマト 機械導入による効率化を試験

JAグリーン長野
定植機でジュース用トマト苗を植える生産者
定植機でジュース用トマト苗を植える生産者

JAグリーン長野では、「ジュース用トマト」の生産拡大をめざし今年度、長野市松代町の営農生産組合ファーマーズ松代の協力を得て、ジュース用トマトの機械収穫による栽培の効率化等の実証試験を行う。ジュース用トマトは、野菜品目の推進品目として省力栽培と契約価格取引による安定的な収入源になると、個々の生産者をはじめ集落営農組織等に推進しているが、近年栽培者の高齢化などを理由に生産者と出荷量が減少。契約取引先のさらなる増産要請と、機械収穫事例の提案などを聞き、試験を決めた。
定植作業にも機械導入を検討しようと5月2日、契約先を経由して他JAから定植機を借り、同組合員のほ場で定植作業。3カ所のほ場に4,800本の苗を定植した。定植機による作業を担当した松木洋史さんは、「思いの外順調にすすんだ」と機械定植に手応えを得た。農産(水稲・穀物)をメインに栽培する組合では、ジュース用トマトの収穫期は作業の端境期となり仕事の確保になるほか、組合所有のハイクリブーム(大型機器)の活用にもつながり、収入源の確保となることも含め期待を寄せる。塚本勇組合長は、「多くの作業で機械化ができ効率化につながると思うが、すぐに機械を導入するというのは難しいので、まずは今年の試験を検討材料にしたい」と話している。
JAでも同組合や契約取引先と情報を共有し、試験結果を蓄積し、ジュース用トマトの生産拡大の一策にしたい考え。

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