第19期あぐりスクール 栽培や食べることを通して「食」と「農」を学ぶ

JA上伊那
夢中になってアスパラガスを収穫する参加児童
夢中になってアスパラガスを収穫する参加児童

JA上伊那は4月20日、第19期あぐりスクールを開校した。今年は管内の小学校3~6年生51人が参加。12月まで月1回、計9回の授業で田植えや稲刈り、野菜の植え付け、収穫、焼き芋づくりなどを通して「食」と「農」を学ぶ予定。当日は伊那市にある同JAの協同会社、株式会社JA菜園で開校式と第1回の授業が行われ、参加児童はブロッコリーの植え付けやアスパラガスの収穫を体験した。
あぐりスクールは同JAの食農教育の一環で「子どもたちへの食農教育は土づくりと同じで時間をかけて行う」という考えのもと2006年に開校した。これまでの参加児童は1300人を超え、歴代の卒業生が同JAで活躍するなど、着実に成果が表れている。
また、同スクールのキャッチフレーズは『「いただきます」の向こう側へ』。食の背景にある農業や自然に親しんでもらい、食材となった動植物の「いのち」をいただくこと、そして農畜産物を育てる人や食事を作ってくれた人たちへの感謝をこめて、きちんと「いただきます」が言える子に育ってほしいとの願いが込められている。
開校式では、JAの代表理事組合長で同スクールの西村篝校長が「食べることは自分の体を作るのに大事なこと。その食べ物がどうやってできているかをしっかり学び、いっぱい食べて大きくなってほしい」とあいさつした。続く第1回の授業では(株)JA菜園の堀内実場長を先生にアスパラガスの収穫の基準や方法、ブロッコリーの植え付け方を学習。アスパラガスの収穫では太いアスパラガスを切るのに苦戦しながらも「大きいのが採れた」と楽しみながら作業した。

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