JAみなみ信州花きの重点品目のひとつ「スノーボール」の出荷が最盛期を迎えている。スノーボールは春先一番に出荷できる花材で、同JA春の主力花木。豊丘村の同JA総合集荷販売センターでは27日、約700箱のスノーボールが集荷され、職員が検品作業を行った。
今年は凍霜害の影響もなく昨年より1週間ほど早いペースで出荷が進んでいる。同JAでは今年度3,500ケース(前年比110%)の出荷を見込み、関東・中京・関西・九州方面へ出荷していく。同JA営農部農産課の中島香奈技術員は「今年は気候が良く一気に収穫時期を迎えた中でも、生産者の皆さんは丁寧な作業で良いものを出荷してくれている。母の日などにしっかり使ってもらうよう出荷していきたい」と話した。
同JAでは中山間地の傾斜や果樹園、畑の空いた土地の活用としてスノーボールを始め花木栽培を推奨し、新規栽培者向けの説明会の開催や組合員が集まる際に花木の栽培をすすめるなど生産振興に取り組んでいる。同JA営農部農産課の塚平涼係長は「空いた土地があれば取り組みやすいおすすめの品目。ぜひ相談してもらいたい」と呼びかけている。
スノーボールはアジサイのように小花が集まって咲き、はじめは緑色をしているが咲き進むにつれて真っ白になるのが特徴。切り花としても人気がありウエディングブーケや母の日のプレゼントとして好まれている。