JAみなみ信州果樹婦人部発展的解散 今後も各地域で精力的に活動

JAみなみ信州
JAみなみ信州果樹婦人部役員の皆さん
JAみなみ信州果樹婦人部役員の皆さん

JAみなみ信州果樹婦人部は3月28日、飯田市で同部役員、同JA職員18人が参加し開催した総会で、2023年度をもって「発展的解散」することを承認した。同部は約40年間にわたり女性の立場から様々な活動を通して地域の果樹栽培を支えてきたが、部員の高齢化などで組織の在り方や必要性が協議されてきた。今後は支部単位での活動に重点を置くことを決定した。
2023年度11支部の部会員で構成する同部会は、男性中心の農業経営を支える女性が集い交流する場として1965年に管内各農協に「園芸婦人部」として発足。県内外への視察研修、栽培研修、スポーツ大会なども行い学びや交流を深めてきた。1975年に「果樹婦人部」に名称を変え“果樹婦人部の歌”を作るなど結束を強め、1997年の同JA発足に伴い「JAみなみ信州果樹婦人部」が発足。果樹農家の女性ならではのアイデアで果実を使ったお菓子作りや料理教室で果実の活用や消費拡大にもつなげるなど活発な取り組みを行ってきた。
同部の龍口恵子部長は「組織がなくなってもこの地域の素晴らしい果樹栽培はこれからも続いていきます。地域の果樹栽培を守る女性の役割は大きい。これからも同じ思いを持った仲間との絆を深め歩んでいきましょう」とあいさつした。
同JA営農部果実柿課の山田昌治課長は「この地域の果樹栽培が発展してこられたのも、生産を支える女性の皆さんの苦労や努力があったからこそ。これからも各地域で交流を深め情報交換し果樹栽培を支えてほしい」と話した。

MENU