主力品目の白ネギ定植最盛期 販売高6億3000万円を目指す

JA上伊那
白ネギの定植をする作業員
白ネギの定植をする作業員

JA上伊那管内で白ネギの定植作業が最盛期を迎えている。白ネギはJAの主力品目の一つ。出荷する野菜の中でも最も販売高が大きく、県内でも有数の産地だ。JAは2024年度、作付面積約70ヘクタール、販売高約6億3000万円を目指す。定植作業の最盛期は5月上旬まで続く。
4月20日、駒ケ根市で白ネギやアスパラガスなどを栽培する農園雅~MIYABI~は4回目の定植作業をした。1.5ヘクタールの白ネギ圃場を3月中旬から6月上旬にかけて定植。1番品質の良い状態で収穫するため、1週間に約10アールずつ行う。
今年は、昨年の高温干ばつで思うような収穫ができなかったことを受け、土づくりから見直して改良。それぞれの圃場に合わせた肥料散布でより栽培に適した土づくりに取り組んだ。また、今年から育苗も同農園ではじめ、より丈夫で活着の良い苗を作るため低温発芽を取り入れた。
この日は、4人が作業。畝を作り、簡易移植機で丁寧に定植した。今後、7月中旬から始まる収穫に向けて、白ネギの成長に合わせた土寄せ作業や消毒、追肥などを行う。
同農園の園主でJA野菜部会白ネギ専門部の専門部長を務める山口雅輝さん(41)は「白ネギが育ちやすい環境を作ることが大切。上伊那産は市場からの評価も高いので、専門部でも勉強会を開くなどみんなで情報交換しながら、品質や収穫量を確保していきたい」と意気込んだ。

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