農家の人手確保へ面接会 本音で話せる機会創出

JAあづみ
仕事内容を説明する農家(右)と求職者(左)
仕事内容を説明する農家(右)と求職者(左)

JAあづみは21日、無料職業紹介事業の一環で「合同面接会」を安曇野市で開いた。夏秋いちごやタマネギ、キュウリなどを栽培する管内の農家や団体計8軒がブースを並べた。農業に関心を持つ30代から70代の求職者約30人に作業内容や労働条件、福利厚生などを個別に説明し、互いの連絡先を交換していた。
繁忙期に向けて人手を確保したい農家と求職者を繋ぐことを目的に2018年4月1日から始め、7年目の取り組みとなる。同事業は、職業安定法に基づき厚生労働大臣の許可を得て行う。
2023年度実績は登録人数61人(求職者61人、求人者32人)、紹介実績89件、求人者雇用件数79件だった。
24年1月に愛知県から移住したという同市穂高の50代の夫婦は「いずれは就農したい」とし、「それまでの間、様々な品目の情報を働きながら収集したかった。農家と直に話せたことは有意義な時間だった」と好評だった。
夏秋いちご農家は「目標の人数は確保できそう。効率的な生産に繋がれば」と述べた。
営農経済事業部農業企画課の原一道主任は「農繁期の人手不足解消の一助になり、農業所得増大に貢献できれば嬉しい」と話した。

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