1万2780トン集荷予定 「コシヒカリ」市内トップで田植え始まる

JAあづみ
8条田植え機で田植えをする宮澤さん
8条田植え機で田植えをする宮澤さん

県内有数の米どころJA管内で県内でも一足早く田植えが始まった。同市豊科高家のコメ農家・宮澤幸司さんは17日、自宅近くの水田で田植えを始めた。3月の低温傾向で苗の生育が心配されたものの、4月の好天により回復。この日は、約2ヘクタールの水田に8条田植機で長さ15センチほどの青々とした「コシヒカリ」の苗を植えた。2023年よりも5日遅いが、市内トップ。
エンジン音とともに緑が広がった。管内では5月の大型連休頃に田植えをする農家が多い中、限られた労力などを有効活用するため約20年前から4月中下旬頃に始めているという。受託分を含め43ヘクタールの田植えを6月上旬頃までに行なう予定。順調に生育すれば稲刈りは9月上旬以降になる見通しだ。
宮澤さん(52)は「コメ農家にとっては1年の始まり。消費者に安曇野のお米は美味しいと言ってもらえるように大切に育てたい」と意気込んだ。
JAあづみ営農経済事業部米穀課によると、管内の田植え作業は5月上中旬にピークを迎え、6月上旬まで続く。9月10日頃には収穫期を迎えるという。作付面積は「コシヒカリ」や「ミルキークイーン」、「風さやか」などを含め2130ヘクタール、例年並みの1万2780トンの集荷を見込んでいる。

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