丁寧な作業で生産量確保へ 梨の授粉作業各地で行われる

JAみなみ信州
授粉作業に汗を流す高野さん
授粉作業に汗を流す高野さん

JAみなみ信州管内では梨の授粉作業が行われている。今年は3月の低温で生育が停滞し、生育が早かった昨年の8日遅れ、平年に比べると1日早い開花時期となっている。管内でも低標高地域での「南水」の授粉作業が13日頃から始まり、今週をピークに各地で作業が行われる。
15日、授粉作業を行った高野祥太さん(33・高森町)は「ここ2年ほど授粉時に降雨や風、温度が上がらないことで結実不良が起きていたが、今年は気候条件が良く結実は良く期待している。きめ細かな作業で生産量を確保したい」と話した。
同JA営農部果実柿課の梨チーフ牧野友宏技術員は「今年の生産量を左右する重要な作業。確実な授粉作業はもちろん、その後の管理についても丁寧に指導していく」と話した。
近年、全国的な生産面積の減少などにより、市場や消費地からの梨に対する引き合いが強まっている。これをチャンスと捉え、生産者・行政・農業団体等は「南信州日本なし産地再生プロジェクト」を立ち上げ、梨の生産振興に力を入れている。同JAでも若い世代の生産者が増える中、省力栽培技術の普及や新品種のモデル園地での試験を重ねるなど梨の産地振興に取り組んでいる。

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