梨の花取り・交配・凍霜害対策講習会 品質の良い生産を目指して

JA上伊那
花の状態を確認する生産者ら
花の状態を確認する生産者ら

JA上伊那果樹部会梨専門部は3月15日から4月12日にかけて、管内10会場で梨の花取り・交配・凍霜害対策講習会を開いた。4月12日に飯島町の果樹園で開かれた講習会には生産者6人が出席。交配用の花粉の採取方法や、この時期の発生が心配される凍霜害の対策などを説明した。
今年は3月下旬の気温が低かったことで、生育が早かった昨年よりも7日ほど遅い生育状況。同部会では「果樹販売額18億円!持続的な果樹産地への再建」をスローガンに掲げ、梨の年間販売高3億円を目指す。
講習会では、確実に結実するために開花直前でつぼみが風船状になっている花から花粉を採取することや、開葯する際に30度以上になると花粉の発芽能力が低下することを説明。受粉作業は受粉能力の高い開花4日目までに行うよう呼びかけた。
また、生育が進むと低温に弱くなり凍霜害を受けやすくなるため、気象情報をこまめに確認し、防霜ファンによる送風法やペール缶による燃焼法などで対策することを確認した。
JA担当職員は「この時期は結実確保するために大事な時期。準備をしっかりして適正な時期に受粉作業ができるよう心がけてほしい」と呼びかけた。

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