桜の名所見頃迎える

JAあづみ
桜と芝桜が美しい「じてんしゃひろば」
桜と芝桜が美しい「じてんしゃひろば」

安曇野市内にある桜の名所が見頃を迎えている。同市豊科光の光城山(912メートル)で16日、桜の「昇り竜」が山頂までつながり見頃を迎えた。登山道には大正天皇即位を記念して植えられた約1500本の「ソメイヨシノ」が連なり、麓から山頂まで咲き上がっていく様子が、竜が昇っていくように見えるため、「昇り竜」と呼ばれている。
地元民は、この昇り竜を見て毎年春の訪れを実感しているという。普段、徒歩で登る人は多くないが、桜の季節には桜の下を歩きながら約1時間で山頂に行けるため、人気のハイキングコースになっている。
同市三郷明盛の拾ヶ堰沿いの「じてんしゃひろば」でも桜が満開期だ。桜と芝桜、北アルプスの美しい景色を堪能しようと、家族連れや写真家などの姿が見られた。
この堰は1816年、地元民の手によって開削された全長15キロに渡る農業用水路で市内最大級。約6万7000人がわずか3か月間という驚異的な早さで完成させた。農業には不向きの扇状地を県内有数の米どころに変貌させた。その恩恵に感謝を込めて地元民や行政の手で大切に管理され、今では同市を代表するフォトスポットになっている。
長野市から来た男性(63)は「桜と芝桜が一緒に見られるのは贅沢。毎年の変わらぬ美しい景色を見られて嬉しい」と写真を撮っていた。

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