2023年度JA上伊那野菜部会定期総会 JA事業に貢献した生産者を表彰

JA上伊那
就任のあいさつをする藤綱部会長(1番右)
就任のあいさつをする藤綱部会長(1番右)

JA上伊那野菜部会は4月9日、伊那市のJA本所で2023年度の定期総会を開いた。部会員やJA役職員ら約90人が出席。功績賞など部会の栽培者表彰を行い、23年度事業報告や24年度事業計画など5議案が承認された。役員改選では、部会長に藤綱史樹さん(56)が選任された。
功績賞はJAの野菜事業や地域の育成に貢献した3人、功労賞は部会の発展に貢献した43戸が受賞。受賞者には表彰状と記念品が手渡された。
23年度は生産コストの増大など農産物の生産には厳しい状態が続いたものの、4年ぶりに交流会形式の出荷反省会や女性部研修を実施し、部会員の声を活動に反映することができた。上伊那が県内一の生産量を誇るアスパラガスは、干ばつにより害虫の発生が見られたものの、年間出荷量297.9トン(前年比106.4%)と数字を伸ばした。また、栽培面積や新植圃場の収穫量も増えていることから、今後の生産にも期待が高まる。ブロッコリーや白ネギは高温干ばつの影響を大きく受けて細物主体となり、厳しい販売状況となった。
24年度は長期目標である「アスパラガス生産拡大、目標販売高10億円達成」に向けて活動。栽培管理システムの活用や市場との情報共有により、高まる国産需要に応え、有利販売につなげていく。また引き続き、関係機関と協力しながら試験栽培を行い生産基盤の安定や省力化、低コスト化に取り組む。
23年度の大槻金吾部会長は「コロナ禍もあり、部会としての活動の難しさもあったが、部会員の栽培に対する熱意を感じることができた。これからもみんなで協力しながら、より良い産地を目指していきたい」と話した。
24年度の藤綱部会長は「目標達成に向けて部会員で一丸になって取り組む。また、重点品目以外の全国的な地位も上げていきたい」と意気込んだ。
この他の主な役員は次の通り(任期は2年)。
▽野菜部会副部会長=小野家治、富永弘師 同部アスパラガス専門部専門部長=野澤典生 同部白ネギ専門部専門部長=山口雅輝(再任) 同部ブロッコリー専門部専門長=中村一

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