人工授粉で結実確保 スモモ「シナノパール」人工授粉講習会

JA佐久浅間
毛ばたきを使用した受粉の方法を学ぶ参加者
毛ばたきを使用した受粉の方法を学ぶ参加者

JA佐久浅間は、長野県育成品種のスモモ「シナノパール」の生産振興に力を入れている。2019年から果樹重点品目に位置付け、果樹農家の協力の下、試験栽培を開始。21年に3カ年プラス2カ年計画のリーディングプロジェクトとしてシナノパール研究会を設置した。安定生産に向けた活動として4月8日、佐久農業農村支援センターと同JAはスモモ「シナノパール」の人工授粉講習会を佐久市下平尾の中澤征男さんの圃場で開き13人が参加した。
「シナノパール」は長野県オリジナル開発品種。管内では 9月下旬に収穫できる晩生種で果実重は200g以上と大玉で糖度が高いのが特長。
講習会では同支援センターの内田飛鳥技師が受粉の特性や結実対策について実技を交えて説明。「今年は3月から4月上旬の低温の影響で生育がやや遅れ気味に推移している。低温等の要因で昆虫の活動が鈍るので、結実を確保するには満開期で風がなく温暖な日に毛ばたきで軽くなでる程度に受粉を行ってほしい」と説明した。
参加者は「4年前に10本植え自己流で管理をしていた。昨年、凍霜害にあい収穫が出来なかったが、今年は収穫できるよう管理をしていきたい」と話した。

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