キュウリ安定単価取引をめざして

JAグリーン長野
市場担当者(左)と情報共有する生産者とJA担当
市場担当者(左)と情報共有する生産者とJA担当

JAグリーン長野野菜部会施設果菜専門部で4月中旬、「キュウリ」の出荷が本格化する。初出荷は昨年より1日早い3月20日。しかし3月下旬の低温傾向により生育が遅れ、収穫量も低調。4月上旬から気温が上がり、収量も徐々に増え始めた。全国的な野菜出荷量が不足していることから、安定高単価の取引が続き、JA・生産者は、価格継続を期待し、生産者間の出荷規格・品質の統一により、安定数量・単価の取引をめざす。
本格出荷に合わせて、同専門部は4月8日、長野市松代町の道島集荷所で出荷講習会を開催。生産者9人とJA職員、重点取引市場の(株)R&Cながの青果の担当が出席。販売情勢と出荷規格、出荷上の注意点を確認した。JA販売担当は、昨年より高い単価でスタートしているが、資材費や人件費が上がる中では十分な価格ではないことを含め、適時の市場への情報提供などを行うとともに、「個選であるので、規格を統一して良いものを出荷し、価格の維持につなげたい」と生産者に協力を要請した。市場担当者は、今後の各産地の荷動きなど市場情勢を伝えながら、「現状、良い荷造りで出していただいているので、ぜひ目をそろえ、グリーン長野の良いキュウリを出荷していただきたい」とエールを送った。
関川晃専門部長は「天候不順で遅れていたが出荷量も上がってきており、品質や規格を改めて確認し、良いものを出荷して農家手取りの向上につながれば良い」と話した。
グリーン長野のキュウリは、5月を促成作型のピークに、露地、抑制作型とリレーし、11月頃まで、「地産地消」を強みに地元市場に92.5トンの出荷をめざしている。

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