2024年度ジュース用トマト栽培講習会 予防防除で単収をあげて

JA上伊那
栽培の注意点を説明するカゴメ(株)の担当者
栽培の注意点を説明するカゴメ(株)の担当者

JA上伊那営農経済部は4月2日、2024年度ジュース用トマト栽培講習会を管内4会場で開いた。伊那市のJA富県支所で開かれた講習会には生産者7人が出席。出荷先であるカゴメ株式会社の担当者から、栽培管理の注意点の説明を受けた。
ジュース用トマトは同JAが栽培を推進している品目の一つ。同社と契約し、全量を出荷している。単価が決まっている加工野菜の中でも安定した収益が期待でき、コンテナ出荷のため選別作業が不要で省力化につながるなどの利点がある。今年度は管内29戸が約4.5ヘクタールで栽培する。
講習会では圃場準備や育苗、定植後の管理について説明。定植後の凍霜害の影響を抑えるため、適期に正しい方法で植え付けることを確認した。また近年、管内でも多く発生している潰瘍病は早期発見が難しいことから、定期的に農薬の散布を行い予防防除を徹底するよう呼びかけた。
同社の担当者は「近隣の県では新たな害虫による被害も確認されている。しっかりと予防防除を行い、単収8トンを目標に栽培に取り組んでもらいたい」と話した。

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