アスパラガス出荷最盛期 甘みのあるアスパラガスを味わって

JA上伊那
アスパラガスを収穫する坂さん
アスパラガスを収穫する坂さん

JA上伊那管内で主力品目アスパラガスが出荷の最盛期を迎えている。今年は3月末の冷え込みで、気温の高かった昨年よりも10日ほど成長が遅れているが、凍霜害の影響もなく品質は良好。管内では5月上旬ころまで最盛期が続き、10月中旬まで名古屋方面を中心に関東、関西、県内の市場に出荷される。
上伊那産のアスパラガスは県内1位の生産量を誇る。彩りや品質の高さから市場からの期待も高まっていて、JAでは10年後に販売高10億円を目標にさらなる生産拡大に取り組んでいる。
8年前から栽培を始めた駒ケ根市の坂嘉代子さん(65)の圃場でも連日、収穫出荷作業が行われている。全28棟、29アールのハウスでは、3月16日から出荷が始まり、今が最盛期。1日の出荷量は平均で900~1000束(1束100グラム)。多い日には1300束を出荷する。
今年は凍霜害対策として、ハウス内の小トンネルに緩衝材を使用。一般的なビニールを使ったトンネルよりも空気の層ができることで温度が一定に保たれ、直射日光も抑えられるため、穂先が焼けてしまう症状も少なくなった。また、かん水を毎日行うことで品質もさらに向上し、収穫量は昨年の約1.2倍となった。
最盛期の4月4日には4人が作業。1本ずつ長さを確認しながら収穫し、規格ごとに選別して、手作業で束ねて出荷した。
坂さんは「春のアスパラガスは昨年から蓄えた養分で甘みがあるのが特徴。また、アスパラガスには疲労回復の効果もあり、油との相性も良いのでぜひおいしく食べてほしい」と笑顔を見せた。

MENU