アスパラガス定植苗の配布 生産拡大につなげて

JA上伊那
アスパラガスの定植苗を掘り起こす生産者親子
アスパラガスの定植苗を掘り起こす生産者親子

JA上伊那は3月31日から4月2日の3日間、同JAの協同会社である伊那市の株式会社JA菜園の圃場でアスパラガスの定植苗を配布した。今年は新規や植え替え、面積拡大する生産者26人から注文を受け、3万株を提供した。
アスパラガスは同JAの主力品目のひとつで、長野県一の生産量を誇っている。JAでは10年後に販売高10億円を目標に、さらなる生産拡大に取り組んでいる。
JAでは3年前から、1株あたり100グラムほどだった定植苗を300グラム前後まで成長させて生産者に配布。以前は安定した収穫ができるまで約4年かかっていたが、苗を大きくすることで1年半まで短縮した。また、定植した年の8月には初収穫することができ、新規生産者でも1年目から収益につながる。
定植苗は5月下旬から同社が管理。夏場の高温干ばつや病気の影響も少なく、質の良い定植苗に仕上がった。
3月31日には、定植苗を注文した生産者が同社の圃場を訪れ、それぞれ決められた区画から苗を掘り起こした。
JA担当職員は「苗を大きくすることで、早くから生産性を上げることができる。目標に向けた生産拡大につなげたい」と話した。

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