果樹の担い手を育成

JAグリーン長野
営農技術員が苗木の管理を説明
営農技術員が苗木の管理を説明

JAグリーン長野営農販売部は4月上旬、2会場で「果樹セミナー」を開講した。果樹栽培の初心者・初級者が対象。JAの特産「リンゴ」「モモ」を中心に、基礎知識や基本技術・作業などを指導。果樹栽培の担い手育成と生産者手取りの向上につなげる考えだ。
長野市篠ノ井の西部青果物流通センターで5日に開いた講座には篠ノ井地区・信更地区・川中島地区の果樹生産者14人が受講。初回は12人が出席し、「凍霜害対策」「苗木の管理」「リンゴの摘花」「モモの摘蕾」「開やく」「受粉」を座学で学んだ。モモの摘蕾について、営農技術員が「樹齢や品種によって摘蕾の量を調整すること」「自身の労力や今後の作業管理に合わせて行うこと」などポイントとともに説明。受講生は熱心に資料へメモしていた。受講生の一人は「定年で果樹栽培を引き継いだが、義父が急逝して何も分からないままスタートしているので、こちらで学んで何とかやっていけるようになりたい」と話した。
同市真島町の真島フルーツセンターで6日に開いた講座には更北地区・川中島町地区・若穂地区の生産者14人が受講し、このうち7人が出席。「更北農業塾」として、営農技術員のほか、優れた技術を持つ生産者が携わる「営農相談員」が講師を務める。塾長で営農相談員の西澤英則さんは「果樹は勉強することが多いが、こんなことを聞いたら恥ずかしいと思うのではなく、相談員や技術員にその都度聞きながら、実のある講座にしてもらいたい」と話した。
両セミナーとも生育に合わせて月1回程度、JA施設や果樹園で開催を予定している。

MENU