2023年度JA上伊那花き部会第28回定期総会 販売金額20億を目指す

JA上伊那
部会に呼びかける吉澤部会長(左)と役員の皆さん
部会に呼びかける吉澤部会長(左)と役員の皆さん

JA上伊那花き部会は3月27日、伊那市のJA本所で2023年度の定期総会を開いた。部会員やJA役職員など97人が出席。今年度開かれた第35回JA上伊那花き立毛品評会や第27回花き部会生産者表彰のほか23年度事業報告や24年度事業計画、役員改選など4議案が承認された。
表彰では合わせて16戸の生産者を表彰。このうち立毛品評会の長野県知事賞には中川村の松澤広さんのアルストロメリアが表彰された。
23年度は、大きな自然災害はなかったものの、春から平均気温が高く推移し、特に8~9月は最高、最低気温ともに高く経過したため、品目によっては生育の前進や高温抑制による遅れなど計画生産のずれや品質低下が見られた。そんな中、トルコギキョウではおおよそ計画通りの出荷となり、土壌消毒の普及や耐病性品種(同JAオリジナル品種)の推進により採花率が向上。出荷本数では日本一となった。また、部会として日本農業賞では集団組織の部で「優秀賞」を受賞した。
24年度は生産コスト高騰に対する農産物への価格転嫁や輸送業界の「2024年問題」に対する研究と対応、気温の上昇や豪雨などの気象変化に対する検討を行い、安定生産に努める。また、生産量日本一を誇るアルストロメリアと今回日本一となったトルコギキョウの二本柱を中心に、多品目・長期安定出荷と実需者から求められる商品づくりを進め、部会として「花き総合供給産地として販売金額20億円」を目指す。
役員改選では部会長に吉澤昭夫さん(68)が選任された。吉澤部会長は「スローガンにある20億円を目指して力を合わせてともにがんばろう」と呼びかけた。

MENU