連携してキノコの販売拡大をめざす

JAグリーン長野
「この大会を生産の役に」と話す坂田ぶなしめじ部会長
「この大会を生産の役に」と話す坂田ぶなしめじ部会長

グリーン長野きのこ専門委員会(ぶなしめじ部会・えのきたけ部会)は4月2日、「きのこ販売推進大会」を開いた。JA全農長野と重点取引市場4社担当者を招き対面での会議。生産者が直接市場情勢や市場からの要望を聞くとともに、生産者の要望を伝え、連携の中でキノコのさらなる販売拡大をめざす。生産者11人とJA役職員出席のもと、2023年度の実績や24年度の生産販売方針を確認し、市場情勢や互いの要望について意見を交換した。
販売方針の確認では昨年度の販売経過と今年度の方針を確認。昨年度は、大口生産者の廃業で生産者・生産量が減ったほか、夏場の計画減産もあり、出荷量は1,323トン昨年対比77.3%となったが、野菜の出荷量減と高単価取引によりキノコ需要と価格は上昇した。しかし燃料・生産資材価格の高騰によるコスト増加などの影響も大きく、依然として厳しい状況。JAでは、生産コスト削減に向けて出荷包装資材の低コスト化などに取り組むほか、「農業開発積立金」による機器更新への助成など支援を行ってきた。2024年度は、「高位安定生産」を掲げ、異物混入の防止など基本的な対策の徹底による安全安心、品質の統一、需要期の出荷量を確保するなど、市場需要に即した出荷で安定高単価を確保し、経営の継続・向上につなげる考えを示した。市場からは、産地へのエールが贈られるとともに、「品質にこだわって安定的な量を出していただきたい」と期待が寄せられた。
坂田毅彦きのこ専門委員長は「生産資材の高騰など非常に厳しい状況だが、この大会が今後の生産に役立てば良い」と話した。
大会の前段に、両部会で定期総会を開催。ぶなしめじ部会長に宮崎貞幸さん、えのきたけ部会長に滝澤市郎さんが就任した。

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