2023年度JA上伊那肉牛部会定期総会 全5議案を承認

JA上伊那
直売所にて肉を買い求める客(23年11月25日)
直売所にて肉を買い求める客(23年11月25日)

JA上伊那肉牛部会は3月21日、伊那市のJA本所で2023年度の定期総会を開いた。部会員やJA役職員21人が出席。部会表彰を行ったほか、2023年度事業報告や2024年度事業計画、役員改選など5議案が承認された。
表彰では和牛や交雑種、和牛素牛について去勢・雌それぞれの売上最高金額となった生産者を表彰した。
23年度は世界情勢の悪化から飼料原料穀類の高騰が続き、全国の畜産農家は赤字化が進み廃業が増加する中、上伊那は自給飼料の有効活用を実施。肥育では前年度を上回る出荷頭数となり、同部会繁殖専門部でも年間出荷量は390頭で長野県中央家畜市場への出荷頭数シェアは4分の1となった。また、同JAの直売所でも定期的に消費拡大に向けたイベントを実施。即日完売となる日もあり大盛況となった。
24年度は酪農部会やJAと連携し、繁殖専門部を中心とした素牛生産量長野県1位を目指す。また、インバウンド需要の回復や昨年下期からのアジア圏での和牛需要の増加をプラスの要因と考え、さらなる生産性向上に努め生産基盤の確保・拡大を進めるとともに、安全安心かつ良質な牛肉・素牛の生産に取り組む。
役員改選では昨年に続き部会長に加藤忠志さん(64)を選んだ。加藤部会長は「我々は毎日世話をするため休みはないが、体には十分に気を付けて少しでも長く肉牛農家を続けてほしい」と話した。

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