ブドウの更なる生産振興を目指して

JAながの
ぶどう生産振興大会の様子
ぶどう生産振興大会の様子

JAながの須高ブロックでは3月15日、須坂市のメセナホールで「ぶどう生産振興大会」を開催し、部会員約170人が参加した。
同ブロックでは2023年度のブドウ販売額が過去最高の65億円超を達成した事を受け、さらなる産地づくりに向けた振興方針の確認を目的に同大会を開催。
過去20年のブドウ生産振興経過について、須高営農センターの塩﨑博央副センター長は、将来を見据えた新たなブドウを模索し、2004年にナガノパープル、2007年にシャインマスカットが品種登録されたと同時に部会で生産拡大し、県試験場や市場など各関係機関と連携しながら種なしぶどうの産地化が出来たことを報告。また今後の課題として、2023年度の品種構成ではシャインマスカットが75%を占め偏りがあるため、ナガノパープルやクイーンルージュ®、巨峰などの割合を増やすことが今後必要。特にナガノパープルとクイーンルージュ®を振興し、ぶどう三姉妹が販売上で最大の武器になると強調。また、省力化や労働力確保の課題についても確認した。
その後の講演会ではJA全農長野果実花き課の藤沢実係長より、全農が発行する専門誌の企画として開催された座談会の内容について報告。市場を代表し大阪中央青果株式会社の藤原孝太課長補佐は「須高産ぶどうは見た目も素晴らしいが、一番の人気の理由は美味しさにある。それがリピートに繋がっている。」と生産者へエールを送った。また株式会社吉屋の坂口将之取締役営業本部長は「売り場づくりでは、バラエティや企画が大切になる。ぶどう三姉妹はマッチしている。」と話した。

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