長野県知事賞に矢口博茂さん 2023年度花き専門委員会通常総会

JAあづみ
県知事賞の表彰を受ける矢口さん(左)
県知事賞の表彰を受ける矢口さん(左)

JAあづみ花き専門委員会は3月26日、安曇野市で2023年度通常総会と第44回花き品評会表彰式を開いた。地区常任委員や各部会長、行政関係者、JA役職員ら約30人が出席し、23年度事業報告や24年度事業計画、役員改選など4つの議案を承認したほか、品評会で最優秀賞の「県知事賞」を受賞した矢口博茂さん(堀金)をはじめ14人の生産者を表彰した。
23年度の花き販売額は近年続く異常気象に悩まされたものの、前年並みの1億1678万円となった。主力品目のカーネーションは前年対比6%増の2196万円、ヒマワリは同比11%増の2203万円とともに前年を上回った。
特にヒマワリは、白や赤茶色系品種の導入により注文数量が増加。厳正な選別による品質の高さから産地指定注文を受けるなど市場から好評を得たことで、販売額は2018年以来、5年ぶりに2000万円を突破した。
24年度花き事業振興方針として、市場に期待され、買参人に信頼される産地を目指すことなどを基本方針に、日持ちする花を一輪でも採花する生産や適正な栽培管理と定年退職者・就農希望者への花き栽培の推進、産地の生産力を強化することを確認した。
役員改選では、委員長に塚田高裕さんを、副委員長に丸山隆也さんと唐澤秀昭さんを選出した。
また、第44回花き品評会の表彰式も行った。同品評会はJA管内の花き園芸事業の発展のため、商品性の追及と栽培技術の向上を目指し、一般部門とストック部門に分けて毎年開催している。審査は一般切り花や鉢花の10品目(出品点数168点)を対象に行った。
県知事を受賞した矢口さんは「今回の受賞を機に、より高品質な切り花を1本でも多く出荷するとともに産地発展に尽力したい」と意気込んだ。
県知事賞以外の優秀賞は次の通り。( )は地区名。
▽切り花一般部門=上條秀夫(豊科)唐澤秀昭(堀金)矢口博茂(堀金)
▽ストック部門=西澤清(穂高)

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