部会長に上條恭正さんを選任 第39回梨部会通常総会

JAあづみ
再任のあいさつをする上條恭正部会長(左)と新役員
再任のあいさつをする上條恭正部会長(左)と新役員

JAあづみ梨部会は22日、安曇野市三郷の小倉ふれあいセンターで第39回通常総会と2023年度生産販売実績検討会を開いた。部会員やJA役職員、市場関係者、JA全農長野ら約30人が出席し、2023年度事業報告や24年度事業計画、役員の選任など4つの議案を承認。23年度の生産販売実績を確認した。
23年産は、春先の凍霜害の影響が色濃く、出荷数量は大幅に減少。玉肥大もバラつき、日焼け果や黒星病の被害も多く見られ品質面でも苦労する年となった。JA全農長野によると、県下梨の出荷数量は過去10年間で最少だという。厳しい気象状況下でも特殊流通(シャキット便)については数量確保を行い、価格の確保に努めた。
梨全体の出荷数量は前年対比31%減の27,722ケース、販売金額は同比16%減の1億200万円(計画比22%減)に留まったが、主力品種の平均単価は品質の高さから前年を大きく上回った。幸水の平均単価は前年対比18%増の4,674円(1ケース=10キロ)、豊水は同比37%増の4,723円(同)、南水は同比26%増の3,699円(1ケース=5キロ)で高値販売となった。
市場担当者は「安曇野産の梨はトップブランドに位置付けている。口に入れた瞬間から美味しい。産地を維持するため精一杯販売するので、安心して出荷して欲しい」と呼び掛けた。
24年度の生産振興対策として、主力品種の面積拡大を進めることや人工受粉の実施並び助成、鮮度の良さが売りの「とれたてシャキット便」の販売継続、梨の団地化と圃場の流動化、糖度選別を用いた「サン南水」の差別化販売などを確認した。
役員改選では、部会長に上條恭正さん、副部会長に塚田豊久さんをそれぞれ再任した。
4期目となる上條部会長は「厳しい気象状況下だが、部会員の力を結集し、良質な梨を生産していこう」と再任のあいさつをした。

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