11億円を確保 さらなる躍進を目指して

JAグリーン長野
おいしいブドウづくりへ決意を表明する玉川部会長
おいしいブドウづくりへ決意を表明する玉川部会長

JAグリーン長野の「ブドウ」生産販売額が2023年度、前年対比121.8%となる11億円を突破した。全国的に需要の高い「シャインマスカット」、「ナガノパープル」や「クイーンルージュ®」の出荷量増加と単価高によるもの。グリーン長野の主力果実「モモ」「リンゴ」を抑えて品目別販売額のトップに躍進した。ブドウ生産者が集う「グリーン長野ぶどう部会」でも勢い良くさらなる生産振興に期待を寄せている。
一方、ブドウの躍進の陰に流通過多などによる「シャインマスカットの価格動向」が潜む。23年度も一部マスメディアでの報道もあり、販売への影響を懸念したが、市場に対し品質の良いブドウの積極的な販売推進を図り、購入客が増えたこともあり、価格は例年並みからそれ以上を確保した。価格動向に対する懸念が払しょくされたわけではないが、改めて品質の維持・向上による産地ブランドの強化につなげるべく、部会生産者の理解協力を促している。
部会では3月26日、長野市篠ノ井のグリーンパレスで「定期総会」を開き、部会役員とJA役職員あわせて40人が出席。全5議案を審議し承認した。規約改正議案では、生産者の増加と生産地区の拡大を理由に、3支部制から「5ブロック制」に移行、役員構成や活動形態を効率化するよう整備。出席した部会員からは「JAの販売に頼り続けるだけでなく、生産者が販売にも関われるように部会として活動を進めてほしい」と要望が寄せられ、JA事務局は、ぜひ生産者参画の販売出荷規格の検討へ部会と調整する考えを示した。
玉川晴美部会長は、「市場からJAグリーン長野のブドウが求められているので、品質にこだわりおいしいブドウを作ろう」と部会員に呼びかけ、自身もより一層JAに出荷する方針を示した。安藤猛常務は「直接自身で販売される方もいらっしゃるが、ぜひJAへ出荷することをお願いするとともに、より良いものを作っていただけるよう、JAとして技術面など支援していきたい」と話した。
議事では部会役員も改選し、新部会長に岡部可孝さんが就任した。

MENU