“春掘り”本番

JAグリーン長野
掘り取り作業を進める生産者
掘り取り作業を進める生産者

グリーン長野管内で、長芋の春掘りが最盛期を迎えている。春掘りは例年雪解けが始まる2月下旬から3月上旬にかけてスタートした。
長野市松代町の倉田康弘さんは、秋の掘り取り作業が遅れ、芋が多めに残っていたこもあり、2月下旬から春掘り作業をスタートさせた。芋はやや細いものの、長く、「品質の良い芋がとれている」と安堵する。3月上中旬の寒さと降雪など天候不順から掘り取りが遅れ、3月下旬以降はブドウの土づくり作業などと並行するため、作業遅れを懸念し「焦り」もあるが、「天気を見ながら間に合うようにすすめていきたい」と意気込む。
春掘りの最盛期に合わせて野菜部会根菜専門部では3月15日に同市同町のサンホールマツシロで「ながいも生産販売検討会」を開催。秋掘りの出荷販売経過を振り返るとともに、市場から産地への要請事項の確認や、長芋の栽培課題への対応策などを学んだ。秋掘りは、生育期の高温により生育が遅れ、これにより出荷スタートも遅かったが、品質は「長く」良く、一昨年に比べても仕上がりが良かったこともあり、単価高で進んだ。2月末の実績は、数量前年対比の114.6%、金額対比122.8%といずれも前年を越えている。会議を通じ、次期の秋掘りまで需要があることも含め、春掘り品の取引単価の向上へ、生産者は1本でも多い出荷を、そしてJAは市場等取引先に要請を強め生産者手取りの向上に努めていくことを確認した。上原幸治専門部長は「若い生産者も入ってきているので、長芋栽培に希望が持てるように力を入れていきたい」と話した。春掘り作業は、概ね4月中旬頃まで。種芋の準備とともに進む。

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