種もみ販売スタート 講習会で育苗ポイント確認

JAあづみ
注文量の種もみを運ぶJA職員(安曇野市穂高)
注文量の種もみを運ぶJA職員(安曇野市穂高)

長野県内有数の米どころ、JAあづみ管内で水稲の種もみの販売が始まった。種もみの種子全量更新は「JA長野県安心基準米」の必須条件。同JA全体では「コシヒカリ」や「ミルキークイーン」などを中心に、約90トン配布する予定だ。
配布日には育苗から手がける農家が注文した種もみを受け取りに各地域営農センターを訪れた。安曇野市穂高有明のJA穂高地域営農センターは、12日からの2日間で「コシヒカリ」10.2トンと酒造好適米「美山錦」2.14トンなどを農家に配布。JA職員は注文量の袋を車の荷台に積み込んだ。
また同日、同地域営農センターは種もみの配布に合わせて同JA有明出張所で24年度水稲育苗講習会を開き、農家約50人が参加した。同センターの下田裕貴営農指導員が健苗づくりのポイントや種子消毒の手順、細菌性病害などについて説明。
下田指導員は「健苗づくりのポイントは適切な育苗日数と温度管理。ハウスを高温にしない事や育苗様式に基づく育苗日数の遵守が強い苗を作るので、意識して育苗して欲しい」と呼び掛けた。
同JAでは、夏場の高温障害による胴割れ米や白未熟米などの発生を未然に防ぐため、例年よりも1週間ほど遅い5月中旬頃に田植えをするよう指導するとともに、環境に配慮した特別栽培米「ヌカッ子」を推奨し、循環型農業の実践に取り組んでいく。

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