ピーマン生産販売推進大会 品質向上と産地化を目指して

JAながの
ピーマン園地コンクールで最優秀賞を受賞した大井さん
ピーマン園地コンクールで最優秀賞を受賞した大井さん

JAながのは3月8日、長野市のJA長野県ビルで「ピーマン生産販売進大会」を開催した。市場関係者やJA役職員、管内の生産者40人が参加。管内の生産・販売状況や令和6年度の取り組み方針と目標の共有をしたほか、生産者からの質問要望を含む意見交換を行った。
JAでは令和3年度から産地生産基盤パワーアップ事業でピーマン包装機を導入後、4年度年より本格稼働を開始。出荷調整作業の作業負担軽減が実現したことで、4年度には過去最高の出荷量367トン、販売金額約1億3,000万円と好調であったが、5年度は夏場の高温干ばつにより野菜類全般で数量減となり、ピーマンは前年比2割の数量減となった。しかし、基本栽培指導の徹底や潅水設備導入を行い、数量・品質の確保につとめた結果、販売単価が前年比約1.5倍の高値販売につながった。
また、生産者の技術向上や手取り向上を目的に初開催した「ピーマン園地コンクール」の表彰式も併せて行い、最優秀賞に輝いた同品目栽培5年目の長野市犀川地区の大井欣一さんは「昨年は異常な暑さ・高温で大変な年だったが、皆様のおかげで6トン強の収穫が出来た。これからもピーマン栽培を頑張っていきたい」と力強く話し、今後に向けてさらなる意欲をみせた。
JAでは、令和6年度出荷量370トン(令和5年度対比130%)を計画。販売方針では品質の統一をはじめ、精度の高い情報発信による消費者サイドとの情報共有化や市場、仲卸、バイヤーとの販売連携強化を打ち出している。今後は園地コンクールの優良農家、先進的技術農家の情報共有に努め、更なる販路拡大に取り組み、品質向上と産地化を目指す考え。

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