JAと茅野市が救援物資の集積協定締結 災害時3拠点で受け入れ体制

JA信州諏訪
協定書に調印した小平組合長(左)と今井市長
協定書に調印した小平組合長(左)と今井市長

JA信州諏訪は3月14日、茅野市と災害時の救援物資の集積に関する協定を締結した。JAの茅野北部集荷所と玉宮集荷所が、大規模災害時に全国から集まると想定される災害支援物資の集積拠点に新たに加わった。同日、小平淳組合長と今井敦市長が市役所で協定書に調印した。同様の協定は諏訪地方では初めて。
茅野北部集荷所と玉宮集荷所は、農産物を全国の市場に送るための施設。大型トラックからの積み下ろしがしやすく、フォークリフトが活用できる。八ヶ岳エコーライン、ふるさとグリーンラインといった幹線道路沿いにあるため、県外からも搬入しやすい。
集積拠点はこれまで、市総合体育館のみだった。同館は離れた場所で物資を降ろし、人力で館内に運び込む必要がある。
2022年度、市側から「物資を一時保管する施設が整っており、諏訪に基盤を持ち、地域とのつながりが深い」という理由からJAに協力を求め、今年度に入り、協力体制がまとまった。
協定書への署名後、小平組合長は「両集荷所は激甚災害時にお役に立てる施設だと考えている。発生時には官民の連携した対応が特に必要になる。できる限り協力したい」とあいさつ。
今井市長は「支援物資の集積拠点の高度化につながる協定。集積拠点から避難所への配送も円滑になる」と感謝した。
JAと市は2007年3月、災害時にJAが保有する応急生活物資を市に優先的に供給する協定を結んでいる。

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