発芽調査 発芽率を調査し作業の基準に

JA上伊那
目を凝らし発芽を確認する指導員ら
目を凝らし発芽を確認する指導員ら

JA上伊那営農経済部米穀課は3月4日、伊那市のJA本所で令和5年産の種子もみの発芽率や吸水具合を見る発芽調査を行った。同JAの営農指導員や米穀課の職員10人が作業にあたり、同一条件で発芽させた種子もみを仕分けた。
調査は播種を行う生産者や育苗センターへ種子もみの浸種作業の温度や時間の目安を伝えるために行う。当日は上伊那を代表する3品種(コシヒカリ・あきたこまち・もちひかり)を含めた主要7品種を調査した。
指導員らは発芽して0.1ミリ以上伸びているものから変化のないものまで、1粒ずつピンセットでつまみながら目を凝らして確認。結果はもち米と酒米それぞれ1品種で発芽の勢いにバラつきがあったものの、ほかの品種については90%を超える発芽率となった。バラつきがあった品種についても浸種・催芽時間を調整することで改善できる結果だった。
同課の吉原由樹係長は「令和5年産の種子もみは、高温の影響で品種ごと発芽の状況に差が出ている。通知した結果をもとに今年の特徴にあった浸種・催芽作業をお願いする」と呼びかける。
結果は生産者や育苗センターに通知。それぞれで今回の結果をもとに種もみの浸種、催芽作業を行う。播種は早生品種で4月上旬から作業を始める。

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