17年ぶりの10億円達成に歓喜

JAグリーン長野
労いと喜びを伝える小林運営委員長
労いと喜びを伝える小林運営委員長

JAグリーン長野若穂果実流通センター(長野市若穂)は2023年度、長年目標に掲げていた果実取扱高10億円を達成した。10億円は2006年以来17年ぶりと、生産者・JAは喜びを噛みしめ、24年度生産のさらなる躍進へ意欲を高めている。
目標達成は3月11日、若穂果樹部会合同定期総会(もも部会若穂支部、りんご部会若穂支部、ぶどう部会若穂支部、特産果樹部会若穂ブロック)とあわせて行った10億円達成記念大会で、部会員など生産者とJA役職員50人が参加する中で報告された。
2006年当時は、リンゴが販売高の47%を占め、ブドウ、モモと続いたが、近年ではリンゴの生産量の減少と単価下落が続き、2015年にはブドウが逆転、以降、巨峰からシャインマスカットへの切替やシャインマスカットの販売高増などがを後押しとなり、23年度は販売高のうちブドウが59%を占めるなど、達成に大きく貢献した。また、若穂地区の支部員総数は減少傾向にあるものの、ブドウは若手の参入等、支部員も維持・拡大し、加えて、同地区内で行われた果樹営農団地化(基盤整備事業)により、リンゴも含めてさらなる生産量の拡大など期待も高い。
大会では、小林和彦流通センター運営委員長が生産者の努力を労い「今日の大会で喜びを分かち合って、明日からの農業を頑張ろう」とあいさつ。総会に出席した栗林和洋組合長は、敬意と感謝を示し、「凍霜害や高温で非常に懸念したが、生産者のご努力で単価も確保できた。基盤整備事業によって農地もとてもきれいに整備され、地域の皆さんが一致団結して地域の産業である農業を盛り上げようとしていただいていることに本当に感謝している。10年後の農業ビジョンを地域のみなさまと考え益々の発展に取り組んでまいりたい」と改めて協力を要請した。
JA全体の生産販売高も計画目標を達成。改めて果樹本部会総会などで生産者組合員に報告する方針だ。

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