南信州銘柄豚のおいしさを知って 料理人らにPRイベント開催

JAみなみ信州
参加者に豚肉のおいしさをPRする生産者
参加者に豚肉のおいしさをPRする生産者

飯田市やJAみなみ信州、関係団体等で構成する南信州畜産物ブランド推進協議会は28日、飯田市のビーラクスマツカワで「南信州銘柄豚料理人向け試食会」を開いた。飯田下伊那管内で9つある「南信州銘柄豚」の消費拡大に向け、飯田市の「域産域消の食育店」認定店舗、飯伊調理師会の会員ら17人を招待し、銘柄豚を食べ比べ味わってもらうことで今後同市内飲食店での利用につなげようと初めて開催した。
開会式では各生産者が生産する豚の特徴や生産に対する思いも発表し「ぜひ料理に使ってもらい、“地元で育った豚肉”をしっかりアピールしてほしい」と呼びかけた。SPF豚の生産者で同JA養豚部会の松下敏文部会長((有)クリーンポーク豊丘・豊丘村)は「飼料が高騰し販売価格も低下する厳しい生産状況の中でも、南信州の銘柄豚として生産者一丸となって安全安心へのこだわりを持って日々生産している。飲食店でも多く取り扱いPRしてもらい、地域の皆さんにご家庭でもお店でも味わってもらいたい」と話した。
この日は7人の生産者が「SPF豚」「まるちゃんポーク」「くりん豚」「千代幻豚」「天竜峡黒豚」の5銘柄を用意。参加者は生産者ごとのブースで生産者から直接こだわりや特徴の説明を受け、用意されたしゃぶしゃぶの他トンテキやとんかつを試食し味や食感、調理方法による違いを確かめた。
参加した「山の宿 加満屋」(天龍村)を営む熊谷美沙子さん(54)は「食べ比べたのは初めてで、それぞれおいしくいただいた。調理方法のヒントを得られ、メニューの幅が広がりそう。今後コースに取り入れるよう検討していきたい」と話した。
同協議会では昨年11月に「第15回飯田丘の町フェスティバル」に南信州牛の牛串とともに銘柄豚の焼肉を販売するなどし消費拡大に向け取り組んでいる。

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