24年産種子生産がスタート 優良種子をめざす

JAグリーン長野
浸種作業を実演で確認する生産者
浸種作業を実演で確認する生産者

JAグリーン長野水稲採種部会は3月11・12日、「水稲種子消毒特別指導会」を長野市信更町4会場のJA関連施設で開いた。水稲種子の産地として品質の良い種もみを栽培するための2024年産初の講習会。長野農業農村支援センターと農薬メーカーを講師に招き、種子消毒から育苗にかけての作業の注意点を実演交えて確認した。
このうち、同町信更果実流通センター会場には生産者30人が出席。支援センター講師は、病害の発生を防ぐための種子消毒の方法を重点的に指導。消毒時の薬液の適正温度を10度以上と強調し、特に浸漬開始後24時間の水温に注意を払うよう伝えると、出席した組合員はしっかりメモを取りうなずくなどして確認していた。生産者の一人は「毎年のことではあるが、改めて確認して、良い種を作りたい」と話した。
23年度の水稲種子生産は、夏の異常高温など厳しい栽培環境が続き、品質面が懸念されたが、生産努力と適正な調整作業により契約数量235トンを上回る247トンを確保。24年度も4月に行われる同部会定期総会で契約数量235トンを目標に掲げ意思結集を図りたい考えだ。

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