「ATMで還付金は受け取れません」 県警作成の注意喚起シートをATMブースに貼付

JA信州諏訪
宮川巡査部長(右)から鮎沢所長へ「注意喚起シート」の受け渡しを行ったJA湖南営業所
宮川巡査部長(右)から鮎沢所長へ「注意喚起シート」の受け渡しを行ったJA湖南営業所

JA信州諏訪金融部は3月、ATMブースなどへの長野県警察が作成した還付金詐欺の「注意喚起シート」の貼付を始めた。警察官が管轄する地域のJA支所・営業所を訪問して担当者にシートを手渡している。関係機関で連携し、被害を未然に防止する狙いだ。
シートの大きさはA3版の防水性で、「それ還付金サギです ATMで還付金は受け取れません」と書かれている。県警によると2023年の県内の還付金詐欺被害は件数が31件で前年比17件の増。還付金詐欺は電話でお金詐欺(特殊詐欺)の中でも犯人と接触しないため被害に気付くのが遅くなる特徴があるという。
諏訪市のJA湖南営業所では3月7日、鮎沢洋一所長が諏訪警察署豊田交番主任の宮川健汰巡査部長からシートを受け取り、同日中にATMブースに貼付。利用者らに詐欺への注意を呼び掛けた。
鮎沢所長は「この取組みを職員に周知して店舗全体で詐欺への注意喚起に努め、組合員・地域の皆様の貯金を守っていく」と話した。
宮川巡査部長は「詐欺被害が県内で拡大している。金融機関が詐欺を防ぐ最後の砦なので、振込む前に気付いてもらえるよう、配布したシートの活用、職員による声掛けで未然に防いでもらいたい」と話した。

MENU