水稲種もみの配布が始まる 春の農繁期に突入

JA大北
種もみを積み込こむJA職員ら
種もみを積み込こむJA職員ら

北アルプス連峰の恵みを活かした米作りの産地で知られる、JA大北管内では令和6年度産米の生産準備を進めるため、水稲の種もみの配布が始まった。種もみの種子全量更新は「JA長野県安心基準米」の必須条件となっている。
このうち大町市常盤のJA南部営農センターは3月2日、3日に大町市常盤地区と松川村の生産者を対象に、水稲の種もみを配布した。配布日は育苗から手がける生産者が種もみを受け取ろうと軽トラックなどの車の長い列ができていた。同センター倉庫内には長野県原種センターで栽培された「コシヒカリ」「風さやか」「あきたこまち」「もち米」「酒造好適米」などの種もみが積み上げられ、同センター職員らが注文量の袋を車の荷台に手際よく積み込んでいた。JA全体では「コシヒカリ」を中心に、約79トンの種もみの配布を各営農センターで予定している。 
「コシヒカリ」の種もみを24キロ注文した生産者は「苗半作(なえはんさく)という言葉がある。良い苗が作れるかどうかで、その年の作柄が半分は決まってしまうので、育苗の準備作業をJA営農指導員のアドバイスを受けながら、品質の高い米が収穫できるよう努力したい」と話していました。
また配布日の午後には、水稲育苗講習会を開き、育苗ハウス内の温度管理、田植え後の水管理などのポイントを説明し、生産者に注意点を呼び掛けた。

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