担い手育成事業をきっかけに交流深まる 地域農業の発展を目指して

JAみなみ信州
市田柿工房の視察(長野県高森町で)
市田柿工房の視察(長野県高森町で)

JAみなみ信州は5日、秋田県のJA秋田しんせいと事業交流を行った。JA秋田しんせいからJAみなみ信州の事業、特に担い手育成事業について参考にしたいと申し出があったことから、JAみなみ信州役職員7人が佐藤茂良組合長はじめJA秋田しんせい役職員ら5人を迎え入れた。事業の情報交換や施設見学で交流し双方の事業への理解を深めた。
JAみなみ信州が行政と取り組む「南信州担い手就農研修制度」をきっかけに、JA秋田しんせいでも独自の就農研修制度を設けていることから交流が実現。佐藤組合長は「担い手育成事業に特に感銘を受けた。行政と一体となって取り組むことでJAが将来にわたり地域に果たしていく役割はより大きくなっている。当JAでも参考にし担い手育成により一層注力していきたい」と話した。
この日は両JAの事業概況を説明。その後(1)JAみなみ信州の研修制度について(2)担い手支援室の取り組みについて(3)資源循環型農業への取り組みについてより詳しく各担当者が説明した。同JA市田柿工房やJAみなみ信州グループ会社の市田柿本舗ぷらう、同JA農産物総合DMセンターの視察も行い、各責任者が施設を案内した。市田柿工房を視察したJA秋田しんせいの担当者らは「工房稼働による生産上の成果はどうか」「市田柿のブランド化に与える効果は」など質問をしながら興味深く見学した。
意見交換では両JAが取り組みを強めている担い手育成事業やDX推進、みどりの食料システム戦略に向けた具体的な取り組みや地域循環型農業なども話題に上がった。
JAみなみ信州の寺沢寿男組合長は「生産品目や規模、地域の特性が異なっても地域農業発展という目指す方向は同じ。これからもお互いの発展のために交流を続けたい」と話し、今後も交流し各事業発展のため協力していくことを確認した。

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