売れるりんごづくりを目指して 大北りんご生産振興大会開催

JA大北
講演会の内容を熱心に耳を傾ける生産者(長野県大町市で)
講演会の内容を熱心に耳を傾ける生産者(長野県大町市で)

大北園芸振興協議会とJA大北、JAりんご生産部会は2月26日、令和5年度大北りんご生産振興大会を大町市のJA大北本所会館で開催した。生産農家や関係者が参加し、昨年度のりんご生産状況等の確認や生産技術向上に向けての講演会を行ったほか、選果場優秀出荷者を表彰した。
令和5年度大北りんご生産振興大会は、大北園芸振興協議会とJA大北、JAりんご生産部会が主催し、大町市や松川村の生産農家、JA営農指導員、県北アルプス農業農村支援センターなど関係者約40人が参加した。開催に先立ち、大北園芸振興協議会の城取和茂会長とJA大北りんご生産部会の平林秀規部会長、JA大北の武井宏文組合長がそれぞれ主催者あいさつを行った。同生産部会の平林部会長は、「令和5年度は、自然災害でりんごの生産が大きく減った。蜜の入りや着色、熟度にも影響が出た。生産基盤と労働力を強化して、高品質のりんごを供給することが重要」とあいさつした。会では、昨年度のりんご生産状況等の確認や生産技術向上に向けての講演会を行った。講演会では、県果樹試験場の前島勤部長を講師に迎え、「りんごの安定生産に向けて」をテーマに、近年課題となっている温暖化による影響や、施肥などの基本的事項の確認について重要なポイントを分かりやすく丁寧に説明した。前島部長は、「温暖化でりんごの産地の気温条件が変わり、花芽形成や着色に影響があります。安定生産のためには、凍霜害予防、花芽形成促進の施肥、日焼け対策などの栽培に注意が必要」などと話した。参加した農家らは、前島部長の講演に興味深く耳を傾けていた。
また、大会の場で、JAりんご選果場表彰も行われた。品種ごとの上位等級者と最多出荷者に、武井組合長が表彰状と記念品を手渡した。表彰者は、サンつがる、シナノスイート、サンふじの各品種で、合計4人でした。大会前には、同JAりんご生産部会反省会も開かれた。令和5年度の生産状況や令和6年度の生産販売に向けて話し合われた。反省会では、昨年度のりんごの出荷量や価格、品質、販路などについて分析や評価が行われ、今年度のりんごの生育状況や市場動向、選果・販売経過などについても情報交換や意見共有が行われた。

 

令和5年度JA大北りんご選果場表彰者は次のとおりです。(敬称略)

 〇上位等級の部
  ▽ サンつがる・合津 敏幸(大町市)
  ▽ シナノスイート・竹村 武人(大町市)
   ▽ サンふじ・合津 敏幸(大町市)

 〇最多出荷の部
  ▽ サンつがる・宮田 斉昭(大町市) 
  ▽ シナノスイート・藤巻 和成(大町市)
  ▽ サンふじ・宮田 斉昭(大町市)
  ▽ 全品種・宮田 斉昭(大町市)

 

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