目指せ魅力倍増の直売所 生産者が商品・店舗づくりを学ぶ 魅力ある「選ばれる直売所」とは

JAみなみ信州
質問しながら熱心に学ぶる生産者ら
質問しながら熱心に学ぶる生産者ら

JAみなみ信州の農産物直売所や直売コーナーを持つA・コープなど16店舗で構成する同JA直売所連絡協議会は16日、同JA農産物直売所出荷者や同直売所スタッフ83人が出席し冬季研修会を開いた。「目指せ魅力倍増の直売所~人気の直売所から学ぶ、商品・店舗の作り方~」をテーマに全国の人気の直売所事例から魅力ある直売所をつくり売上をアップさせるための方法を学んだ。
講師には(株)産直新聞社代表取締役の毛賀澤明宏さんを招いた。コロナ禍により消費環境が変化する中、(1)総菜や弁当、加工品などの品揃えも売り上げに影響する(2)“安い”だけを売りにせず、「選ばれる直売所」になるためには出荷物の品質向上が必要(3)出荷者自身が売上データを分析して何がいくつ、いつ売れたのか整理して戦略的な出荷をする(4)直売所スタッフとの情報交換を密にし、店舗側は情報提供や生産者への助言ができる体制をつくることなどがポイントとしてあげられ、講師の説明に聞き入り大きくうなずく参加者の姿も見られた。
参加した平田孝夫さん(69)は「父の畑を受け継いで数年、出荷量をいつも悩んでいたが今日ヒントを得ることができた。スタッフとコミュニケーションを取り色々な情報を仕入れることや、これまでの出荷データを分析することが大切だとわかったので実践していきたい」と話した。
主催した同協議会の木下周次会長は「先進的な直売所や大規模な直売所など具体的な事例を交え、その中でも自分たちの直売所に活かせるポイントを学ぶことができた。私たちが見落としていたことを発見できた気がする。生産者・スタッフみんなで考え協力して直売所や協議会全体を盛り上げていきたい」と意気込んだ。
同JA管内にある16の直売所ではすべての出荷物について「防除記録」の提出を義務化するなど安全安心へ取り組み、さらに「ぐるっと巡ってご意見番」イベントの開催など協議会全体で活気ある直売所づくりに取り組んでいる。

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