コギク・リンゴ作付け講習会 JA栽培推奨品目の栽培方法を説明

JA信州諏訪
コギクとリンゴの栽培方法を説明した講習会
コギクとリンゴの栽培方法を説明した講習会

JA信州諏訪は2月19日、原村のJA原村地域農業研修センターと諏訪市のJAすわこ営農センターでコギク・リンゴ作付け講習会を開いた。両会場合わせて組合員・地域住民ら30人が参加。2024年度以降の栽培・出荷に向け、栽培管理方法や需要期、経済性などを学んだ。
JAは、栽培推奨する品目の講習会を定期的に開き、多くの人に作付けをしてもらうことで、農業生産力の維持・拡大をめざしている。
この日は、初心者でも比較的栽培しやすいコギクと、温暖化の影響で管内の広範囲で栽培適地になりつつあるリンゴを取り挙げた。営農部営農企画課農業振興センターの伊藤哲也課長代理が説明を行った。
コギクは、管内では6割が露地栽培。ハウスなしで手軽に栽培を始められるのが特徴だ。8月盆や9月彼岸など、需要日に出荷できるよう管理していく。定植後は根が活着するよう1~2時間以内にかん水することや、花だけでなく、葉も商品になるので、窒素過多による白さび病に気を付けることなど、栽培時の注意点を確認した。
リンゴは、栽培には冷涼な地域が向いており、苗木を定植してから本格的に収穫できるまで4年必要な品目。管内で9月中旬から収穫できる品種は「シナノドルチェ」「シナノスイート」「シナノゴールド」など。定植前の土づくりの重要性、定植時期、定植のポイントなどを確認した。
講習に参加した原村の女性(42)は「現在トルコギキョウを栽培しているが、他品目も検討したいと思い参加した。説明を聞いてコギクを栽培して直売に出品したいと思った」と話した。
伊藤課長代理は「苗・苗木の注文や栽培方法の疑問点などは、気軽に品目の担当者に連絡してほしい。ぜひ作付けし、直売への出品、市場出荷をめざしてほしい」と呼びかけた。

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