帰農塾55人が修了 地域農業の担い手に

JAみなみ信州
修了証を受け取る矢澤さん
修了証を受け取る矢澤さん

長野県南信州農業農村支援センターとJAみなみ信州は14日、飯田市の県合同庁舎で2024年度「帰農塾」の閉講式を開いた。同塾は新たに農業経営をはじめる人や、直売所等への出荷・販売を目指す人を対象に農業の基礎を学ぶ講座を行っており、今年度は55人が受講した。2007年から延べ830人が受講し、直売所での出荷を始めるなど県とJAが協力して地域農業の担い手育成に取り組んでいる。
同式では各講座の出席率が50%以上の受講者に修了証を授与。その中でも上位2名の矢澤兵庫さん(43)、北川寿一(61)さんには壇上で修了証を授与した。柿・りんご・なしコースを受講した矢澤さんは「研修圃場を見学し専門的なことも質問でき学ぶことができた。地域で農業を頑張る周りの皆さんにも刺激をもらった」と話した。
あいさつした同JA営農部の岡田喜昭部長は「農業の基礎を学んでいただき、ここからがスタート。進める中で戸惑うことがあると思うが、その時はJAを頼っていただきたい。これからも全力で皆さんの農業を応援します」と激励した。
今年は産地全体で振興に力を入れていることから新たに「梨コース」を新設。農薬、農業機械、土づくりについてなどの基礎講座に加え、りんご、柿、なし、きゅうり、アスパラガス、トマト(ミニ・中玉)の6コースでそれぞれ年5回程度の専門講座も選択し学んできた。原則平日の昼間開催としているが、一部講座では週末の開催も取り入れるなど受講の幅を広げ取り組み、2025年度も同様に開催を予定している。

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