栽培面積20haを目指し一丸となって産地振興へ アスパラガス生産振興大会

JAみなみ信州
アスパラガス多収穫表彰最優秀賞の切石僚さん
アスパラガス多収穫表彰最優秀賞の切石僚さん

JAみなみ信州野菜部会アスパラガス専門部と同JAは2日、飯田市の同JA本所で2023年度アスパラガス生産振興大会を開いた。同部会員、同JA役職員、ら75人が参加し、2023年度の生産販売実績と次年度の生産振興方針を共有した。同JA独自補助事業ネクスト・アグリ・プラン活用による生産拡大や施設化推進により「栽培面積20ha復活(20(トル)23年度18ha)」を掲げ部会一丸となって取り組むことを掲げた。
今年度は2月の降雪でハウスが倒壊するなどの被害があり出荷開始が一部遅れたものの、高温干ばつにより全国的に数量減・単価高となる中、南信州産フェアの開催などで継続的に量販店等の売り場を確保。細物は値決め販売を行うなど生産者の手取り向上に努めた。アスパラガス全体で168,046kg(前年比93.3%)、販売金額2億1988万円(前年比95.3%)となった。
1月18日に行ったセントライ青果・名古屋青果との市場懇談会では同産地のアスパラガスは色が濃く他産地より品質が優れていると評価を受けた。物流問題の影響で今後当産地への需要度は高まること、またJAみなみ信州産だけですべての売り場をカバーできておらず、まだまだ拡大の余地があるとして近郊産地であるメリットを活かした生産・販売拡大に期待するとした。
また同大会では2年ごと行っているアスパラガス多収穫表彰式も行い、22・23年度の単収が最も多く出荷した生産者上位2名を選出。最優秀賞は切石僚さん(松川町)、優秀賞は木下保恵さん(高森町)が受賞し表彰した。切石さんは「先輩生産者はじめJAや周りの皆さんの指導があってこその受賞。これからも努力を重ね高品質なアスパラガス栽培に励みたい」とあいさつした。
また県のアスパラガス生産向上共進会で長野県園芸作物生産振興協議会長賞を受賞した堀木秋男さん(松川町)、板橋耕平さん(阿智村)の表彰も行った。

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