技術員研究発表開催 組合員にとともに課題の解決に取り組む

JAながの
研究内容について発表をする小宮山技術員
研究内容について発表をする小宮山技術員

JAながのは2月20日、長野市の本所で営農技術員一人一研究大会を開催した。最優秀賞にはアグリサポート上山田センター長の小宮山弘之営農技術員が選ばれた。
研究テーマは「農業経営指標」から見た花き栽培の優位性についてで、研究地となったちくま地域では特性として、販売農家の経営面積が小規模多品目の栽培が中心で、年間販売金額が50万円未満の自給的農家を中心とした経営が多い現状。その中でも花き品目については小面積でも高収入をあげる事の出来る品目として、地域特性を生かした栽培を進めてきた。そこで、面積の集約を進め管理面の労働力削減を図り経営が安定継続できる作型の確立を目的に、花き品目や品種、作付け計画をマネージメントし、単収の上がる経営を目指すことに取り組んだ。
面積が集約されることによって、畑ごとの移動や防除作業の効率的な散布による労働力削減や、暖房やヒートポンプの環境制御システムなどが不要な作型を選択することで、ハウス栽培における経費の削減につながった。また、単収をあげる事で、栽培面積を減らしても販売額を増加させた安定経営を継続できることなどが確認できた。
同研究大会は、組合員の農業所得向上と地域農業が抱える課題解決に向けて、技術員が一人一研究に取り組み、営農指導強化と技術の共有を図っている。また、モチベーション向上に繋げる事で営農指導の充実と発展に寄与することを目的とし、毎年実施している。
審査した小池宏明常務理事は全体を通して「それぞれが実践的な研究を行った。当JAは果樹が盛んなイメージがあるが、野菜や花きの研究が進み、生産者のさらなる所得向上に繋げてほしい」と話した。
最優秀賞に輝いた小宮山技術員は「組合員さんに貢献できることが大切。研究結果だけで満足することなく、実際に農家さんに実践してもらい結果に繋げられるように、今後も努力を続けていきたい」と話し、組合員とともにより良い栽培を目指していく考え。

MENU