適期の追肥を呼びかけ 2024年産麦追肥指導会開催

JAあづみ
良質な麦生産を目指す
良質な麦生産を目指す

JAあづみは15日から19日まで、管内4会場で2024年産麦追肥指導会を開いた。暖冬の影響で生育が前進していることから適期の追肥作業を呼び掛け、多収・高品質な麦生産を目指す。24年産の出荷計画は前年対比70トン増の2,870トン、生産販売高は同比800万増の3億400万円を見込んでいる。
同JAの麦生産量は県全体の約3割を占め、トップクラス。大麦では麦茶需要が高まり実需者からの要望を受け3年間の試験栽培を経て24年産から品種切替した「シュンライ」。小麦では日本麺用の「しゅんよう」・「しろゆたか」などを中心に、約830ヘクタールを栽培している。市場関係者からは品質の高さや出荷量など、好評を得ている。
15日、安曇野市穂高の有明出張所で開いた指導会には、穂高地域の生産者約30人が参加。松本農業農村支援センター技術経営普及課の谷口岳志主任を講師に招き、24年産の生育状況を確認、適期追肥作業や湿害対策などについて学んだ。
麦類は収穫までの追肥が収量や品質に直結することから、1回目の追肥は「茎数確保」を目的に茎立期の2月末~3月頃。2回目は粒の肥大・タンパク向上による「品質向上」を目的に止葉展開期の4月末~5月上旬が追肥の目安という。
営農経済事業部米穀課の西牧宏課長代理は「適期の追肥作業を呼び掛け、昨年を上回る麦の出荷に繋げたい」と意気込んだ。

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